学内カンパニー
i-Space Lab
当カンパニーでは,月周回衛星「かぐや」に続く次期月探査機に搭載する観測機器として,国立天文台RISE月探査プロジェクトと共に「月面天測望遠鏡(ILOM)」および「月レーザー測距(LLR)」に関する機器を共同で開発しています.当カンパニーが行っている業務は
・ILOMおよびLLRの駆動系の設計
・試作機の設計,製作
・計測,制御プログラムの開発
・熱・構造計算(シミュレーション)
などです.設計にはSolidWorksを使用し,計算にはThermalDesktop,制御にmbedを使用しています.
ILOM研究会と称して,定期的に国立天文台RISE月探査プロジェクトと研究会を開催し,進捗報告,各種情報交換,今後の課題および開発スケジュールなどについて活発な議論を繰り広げております.
Anonas Lighting
私たちは、発光ダイオード(LED)の生活照明以外の新しい用途の開拓を目指して、企画提案、設計、試作を行うカンパニーです。
近年、明るい白色LEDが市場に出回り始めていますが、従来の光源である白熱電球や蛍光灯では出来なかった応用が多く考えられ、今後市場が発展していくことが期待されます。
学外協力者と協力しながら、地域のニーズも拾い上げ、ユニークなLED機器を製作します。
特に着目しているのは、生体組織や氷雪の散乱光の利用や、光合成以外の農業分野への応用です。また、それらLED機器を適切に動作させるためのLED駆動回路なども開発しています。
学生社員は、講義で学んだ電子回路、光デバイス、マイコン、プログラミングなどの電子技術を、LEDを自在に点灯させることを通じて、実体験しながら習得することができます。
なお、社名にあるAnonasですが、方言では噂話をする時に「あのなっす」と前置きしてから話すことがあり、噂になるような会社になりたいという気持ちが込められています。
ECL
学内カンパニーECL(enjoy cumpus life)は、岩大と岩大生を知ってもらう、理解してもらうというGanderstand(Gandai+Understand)を合言葉に、数あるものづくりカンパニーの中で唯一、"人づくり"を行っています。岩手大学生(1,2年生を中心に)が積極的な姿勢で充実した学生生活を送れるよう、卒業生、院生、先輩との直接的な触れ合いや会話を通して、その重要性を伝えると共に、どのような考え方、過ごし方があり、自分はどんな道を進むのかを具体的に考えてもらうきっかけをつくります。これまでに、キャンパスライフプランニングの授業、オープンキャンパスでの高校生向けトークカフェ、就活トークカフェ、留学相談カフェ、授業選択相談カフェの開催してきました。学生目線で、学生による学生のための人づくりやECLにご興味のある方は、是非当カンパニーFBまたはものづくりEF起業家支援室へお問い合わせください。 https://www.facebook.com/enjoycampuslife
e'S(イース)旧Floses
当カンパニーでは、太陽光の光エネルギーを吸収して色が変化するシャボン玉の作製を試みております。
光を吸収して色を変化させる現象はフォトクロミズムと呼ばれており、記録媒体(光メモリ)や調光材料(サングラス)などに主に応用されています。詳しく述べると、フォトクロミズムは物質が光をエネルギーとして吸収し、構造の変化が起こることによって発光色が変化することにより、色が変化する現象です。私たちe'Sは、このフォトクロミズム特性を持つ物質をシャボン液に含ませることにより、フォトクロミズム特性を持ったシャボン玉の作製をしたいと考えております。
太陽光で色が変化するシャボン玉は子ども向けのおもちゃやパーティーグッズとして市場展開できると考えており、様々なシチュエーションにおいて応用可能な商品として色が変化するシャボン玉の開発を進めております。興味のある学校関係者の方はものづくりEF起業家支援室へお問い合わせください。
MR HyTech
当カンパニーは、山口明研究室が研究開発を行っているY(イットリウム)薄膜式水素センサー素子を用いて、水素センサーデバイスの開発を行っています。
昨年度は上記の水素センサー素子を用いてセンサーデバイスを開発し、山口明准教授と共同研究を行っている企業への提供を行うことが出来ました。
この水素センサー素子は、高濃度水素ガスに対する高い耐久性と高濃度から低濃度までの水素ガスを検出できることが強みです。我々は、この素子を用いて水素センサー市場には無い新たな水素センサーを開発する事を目標としています。今年度は開発した水素センサーを小・中・高校に提供する事を考えており、理科実験等にお役立て頂き少しでも科学に興味を持つ生徒が増えることに繋がればと考えております。興味のある学校関係者の方は当カンパニーまでお問い合わせください。
MMM(3D Measurement, Modeling and Digital Mockup)
MMMは「エムキューブ」と読みます。3D Measurement, Modeling and Digital Mockupがカンパニー名の由来となっています。当カンパニーは3Dプリンターを用いた3次元造形品の作成、およびそのためのシステム製作を柱とする学内カンパニーです。工学部電気電子・情報システム工学科の今野研究室<http://gmhost.lk.cis.iwate-u.ac.jp>の研究成果をベースとして、次のような活動を行っています。
①3次元計測装置を用いて計測された遺物(縄文土器や石器など)のレプリカ作成
②協力企業と連携して遺物の3次元計測による形状モデル作成
③3次元形状モデルをベースにしたさまざまなコンテンツ製作
④工学研究科デザイン・メディア工学専攻の学生と協力し、ロゴやプロダクトデザインの支援・試作
1枚目の画像は作成した土器レプリカに彩色したもの(左側)と実物(右側)の写真です。また、2枚目の画像は岩手大学イメージキャラクター「がんちゃん」の3Dモデリングです。
土器のレプリカと実物の土岐 |
がんちゃん3Dモデリング |
ELEViX(エレヴィックス)
当カンパニーは「超小型モビリティー」の設計開発、それを用いた街づくりの提案を目的としております。
環境への負荷の軽減のために、新たなモビリティーとして「超小型モビリティー」と呼ばれる軽自動車よりさらに小さい1~2人乗りの電気自動車が注目されています。当カンパニーではこの超小型モビリティーを学生自らの手で設計開発を行い、最終的に1台の車を作り上げること、そして岩手大学から自動車の開発を担うエンジニアを輩出することを目指しております。
さらに新たなモビリティーの特性を生かすために、超小型モビリティーを組み込んだ街づくり、モデルタウンの提案を行うことで、次世代モビリティーのソフト・ハードの両面から学生からの提案を行いたいと考えております。
現在は岩手県立大学の学生と共同で活動を行っており、さらに県内企業の方から自動車技術関連の指導を受けながら活動を行っております。
ものづくりが好きな方、設計開発や街づくりに興味のある方は是非企業家支援室までご連絡ください。
https://www.facebook.com/elevix
SANT
私たちSANTは、スマートフォン向けアプリの製作を目指しているカンパニーです。昨年度は、製作するアプリのアイデアを練り上げ「三陸アクアリウムアプリ」というアプリの作成を目指すことを決定しました。このアプリは三陸地方の魚たちのモデルを3Dモデル製作ソフトで自作し、そのモデルにモーションをつけて画面内で泳がせるというものです。今年の3月に行われた「岩手アプリコンテスト」でもアイデア部門NTTドコモ企業賞を受賞することが出来、このアプリのアイデアが一定の評価を得たものと考えています。今年度からはアプリの完成を目指し、プログラム・モデル作成の学習と地元水族館との提携を進めていく予定です。プログラミングや3DCGについて学んでみたい、三陸地方に興味がある、魚が大好き等といった方は是非ものづくりEF起業家支援室までお問い合わせください。
CleL
当カンパニーでは、岩手の特産品を燃料とするハイブリッドロケットの開発を行っています。(ロケットには、燃料の違いで固体燃料ロケット、液体燃料ロケット、ハイブリッドロケットがあります。ハイブリッドロケットは固体と液体の燃料を組み合わせた燃料を使用します。)
近年、宇宙工学の発展が著しく、世界的に注目されています。その一例として日本のロケット「H-ⅡB」は宇宙ステーションへの物資輸送などで活躍をしています。私たちは、ロケットを使い地域企業と連携することで、岩手に貢献したいと考えました。そこで、岩手の特産品を燃料として用いて、ハイブリッドロケットを打ち上げることを当カンパニーの活動内容として決定しました。また、活動の一環として子供たちが宇宙に興味を持てるように、ロケットを用いたイベントを企画しています。
現在、ハイブリッドロケットの開発、イベントの企画をカンパニーメンバー全員で奮闘中です。
Heat Think Lab
当カンパニーでは、企業様での実際のものづくりの現場で発生する、熱やエネルギーに関する問題について、無料で使用できるシミュレーションソフトを用いて解決することを目標にしています。
現在までの主な活動内容は、実際に課題に取り組むための準備として、数値シミュレーションソフトの勉強や3Dモデルの作成などを行ってきました。
本年は企業様からの受注を一件獲得することを目標に日々努めております。
また、独自プロジェクトとして、熱機関の設計製作(自動車や歩行ロボット)なども行っております。
他の学部学科の方や新入生どなたでも大歓迎です!!
当カンパニーに興味がある方も、興味がない方も、是非、一度工学部三号館102室にお越しください。
Morito
当カンパニーでは、国土の多くを占める森林で発生する木質資源を有効活用するための収穫技術とシステムを開発しています。林業という産業の危険できついというイメージを変えるために、さまざまな自動機械を考案すると同時に、日本特有の急傾斜地にも対応した架線(ワイヤー)を用いた新たな集材方法も開発する予定です。大型で高価な車両系機械とは対照的な小型軽量で安価かつ誰でも使える林業機械の開発が目標です。農学部と工学部の協力によって、林業という第一次産業でイノベーションを起こし、森林環境の保全とバイオマスエネルギーの安定供給を両立させていきたいと考えております。当カンパニーの活動に興味のある方は、ものづくりEF起業家支援室までお問い合わせください。
iFive.Inc
iFiveでは現在、岩大生のメディアとなるスマートフォンアプリを作る活動を行っています。学校の掲示板の内容やサークルの活動などをスマホで見られるようなアプリを目指しています。学生センターの先生と話し合いを設けて、様々なアドバイスを頂いて、方向性を現実的なものとし、企画からしっかりと行っております。また、メンバーはほとんどが、アプリ開発未経験者であり、チーム開発も難しいといった課題があるので、今年の主目標は勉強会を行いスキルアップをさせつつ本プロジェクトに参加できるような内部体制の確立もひとつとなっております。今後の展望としましては、1つのアプリ開発プロジェクトを達せさせることにより、ノウハウを蓄積し、メンバーを増します。そして様々な課題をIT技術を駆使して解決したり、魅力的な企画を行っていく集団となって、岩手大学におけるIT文化の発展を促したいです。
準学内カンパニー
AirSeae(エアシー)
私たちのカンパニーでは,多様な目的に対応できる小型飛行船を製作しています.前年度は,広告宣伝活動として利用できる小型飛行船の製作を目標として活動を行ってきました.また,前年度は関東で行われた全日本学生室内飛行ロボットコンテストに出場し,飛行船部門で入賞致しました.今年度は,室内環境で安定して飛行できる小型飛行船を製作し,県内で行われるイベントの広告宣伝活動を行いたいと考えております.現在,社員は機械工学科の学生が多いですが,多学科の学生も在籍しており,飛行船を製作しながら自分の学科にはない知識や経験を習得しています.学部・学科を問わず飛行船に興味のある方を募集しております.また,Airseaeを通して学内カンパニーを運営してみたいという方も大歓迎です!飛行船を作ってみたい!CADを使って設計してみたい!自分が作ったもので街に貢献したい!という方は機械科棟3号館410室までへお越しください.お持ちしております!
こへる(旧:ロボットコンテスト製作所)
ロボットを教材として,小中高校生と大学生のそれぞれに次のようなスキルアップを実施しているカンパニーです.機械科以外,工学部以外の学生が大半です.いつでも見学可能なので,興味をお持ちの方はカンパニーHPの問合せ先までご連絡下さい.
【小中高校生に対して】
ロボコンやロボット製作 → 技術力 + 解決力
(実績)
・岩手大学ロボコン12年連続開催,地区大会を含めて参加者300人以上
・ロボット製作教室,60か所以上1000人以上
・中学校出前講義
・高校出前講義
【大学生に対して】
小中高校生の指導 → 教え上手(傾聴力+解決力+伝達力)
大会出場や製作依頼 → 技術力 + 解決力
学外との交流 → 伝達力 + 社会貢献
(実績)
・「日本機械学会ロボコンプロデュース2014」特別奨励ロボコン賞受賞
・「赤い羽根からくり付き募金箱」製作依頼
・「日本盲導犬協会募金箱」製作依頼
・「住宅メーカー建築モデル」製作依頼