学内カンパニー
in Mimetics Labo
従来の機械工学の枠組みだけでは思いつかない、生物が有する優れた機能をロボット製作に取り入れることが、当カンパニーの取り組みです。この取り組みは「ものづくり教育の一環」と位置付け、主に低学年生を中心として、生物の機構や構造を模倣しロボット製作という工学的に再現する手法によって実践します。
本年は、水中や宇宙といった極限環境にて移動・作業ができる極限環境下作業ロボットの製作として、
生物が有する機構や構造を模倣したロボットを製作します。
この活動を通じて、ものづくりに関わる一連の流れ(コンセプト決定→設計→製作→動作確認→評価)を体得します。
i-Web(アイ・ウェブ)
大学の研究室からはいろいろな実験機材や試作、治工具などの見積もり依頼書・注文書が出てきます。またそれに対応して見積もり書・受注書を出す企業がたくさんあります。i-webはWebにのせてその仲立ちをしようというものです。そのようなWeb上のマーケット(市場)があれば、発注先を探す手間が省けたり、企業にとっては新しいビジネスルートを作る機会に恵まれます。「楽天」などの全国的Webマーケットもありますが、岩手大と県下の企業による「顔の見える」市場で、あらたな魅力つくりに励んでいます。このことが地元企業の活性化につながることも期待しています。(連絡先 okudera@iwate-u.ac.jp へ)
MMM(3D Measurement, Modeling and Digital Mockup)
土器の3次元形状モデル
土器のレプリカと実物の土器
我々MMM(エムキューブ)は,3次元データ計測,形状モデリング,デジタルモックアップ等のコンテ
ンツ制作を柱とする学内カンパニーです.工学部電気電子・情報システム工学科の今野研究室
<http://gmhost.lk.cis.iwate-u.ac.jp> の研究成果をベースにして,次のような活動を行っています.
①3次元計測装置を用いて計測した遺物(土器や石器)のレプリカを作成します.
②遺物のレプリカを3次元パズルとして再構成し.小中学校等の教材作成や,博物館などの展示用
の素材を提供します.レプリカには,実物と同様の彩色を施し、提供の際にはパッケージングを行う
予定です.
③協力企業との連携により,3次元計測による形状モデルをベースにした,さまざまなコンテンツを
作成します.
下の画像1は,計測した土器の3次元形状モデルです.また画像2は,作成した土器のレプリカ(左)
と実物の土器(右)です.
i-Space Lab
次期月探査機に搭載する観測機器として「月面天測望遠鏡(ILOM)」および「月レーザー測距用反射鏡(LLR)」を国立天文台などと共同開発している.当カンパニーは,ILOMおよびLLRの
◎機構系の設計
◎試作機の設計・製作
◎機構系のトルク試験,熱真空試験
◎機構系の熱・構造・振動解析
などの業務を主に行っています.ILOM研究会と称して,ほぼ毎月,定期的に国立天文台RISE月探査プロジェクトと研究会を開催し,進捗報告,各種情報交換,今後の課題および開発スケジュールなどについて活発な議論を繰り広げています.
また,当カンパニーでは,CFDシミュレーションに特化したグループも存在し,様々な企業からの流体解析業務依頼についても対応しております.
いわてエアロノーマスシステムズ
MATLABによる組み込みシステム開発
飛行制御システムハードウェア開発
21世紀を迎え、航空機の新たな発展として自律的無人航空機システムが注目され
ています。本カンパニーでは航空技術と情報・制御技術の統合である"エアロ
ノーマスシステム"の実現に向けて、MATLAB/Simulink環境と結合された飛行制
御システムの開発を行っています。
無人航空機システムはすでに地震、噴火等の災害観測や、農業用途などで有効性
を認められていますが、まだ身近な存在ではありません。しかし近い将来、誰も
が自由気軽に空からの視点を利用できるようになるとしたらどうでしょうか?エ
アロノーマスシステムには我々の生活を変えるような大きな可能性があります。
本カンパニーでは独自の飛行制御システムの開発を通じて、"ものづくりエンジ
ニアリングファクトリー"に導入されたデジタルものづくり環境および、最新の
組み込みシステム開発環境を活用した新しいものづくり体験を持つ人材の育成を
行い、さらには岩手における無人機利用の拡大に貢献することを目指しています。
Anonas Lighting
私たちは、発光ダイオード(LED)の生活照明以外の新しい用途の開拓を目指して、企画提案、設計、試作を行うカンパニーです。
近年、明るい白色LEDが市場に出回り始めていますが、従来の光源である白熱電球や蛍光灯では出来なかった応用が多く考えられ、今後市場が発展していくことが期待されます。
学外協力者と協力しながら、地域のニーズも拾い上げ、ユニークなLED機器を製作します。
特に着目しているのは、生体組織や氷雪の散乱光の利用や、光合成以外の農業分野への応用です。また、それらLED機器を適切に動作させるためのLED駆動回路なども開発しています。
学生社員は、講義で学んだ電子回路、光デバイス、マイコン、プログラミングなどの電子技術を、LEDを自在に点灯させることを通じて、実体験しながら習得することができます。
なお、社名にあるAnonasですが、方言では噂話をする時に「あのなっす」と前置きしてから話すことがあり、噂になるような会社になりたいという気持ちが込められています。
Floses
Floses (フロセス)では、主に花を対象とする光る植物の開発および研究を日々行っております。
今回、我々が提案する製品は発光特性を持つ観賞用植物です。市販されている光る植物は、植物の表面に蓄光塗料を塗布したものが一般的です。一方、本製品はブラックライト(紫外線)のスイッチングに優れたレスポンスをもつ発光物質を採用しているため、On-Off切り替えのタイミングが自在であり、光を用いた演出においても有用であると考えられます。また、作製工程において吸水に伴い発光物質を植物内部に取り入れるため、専門的な技術を必要としないことも特徴です。
今年度からは、長期保存という観点から光る花のプリザーブド加工を行っております。現段階では、青色発光を示す物質を用いたプリザーブドフラワーを作製しております(写真参照)。今後は、さらに多種多様な花や発光色の取り扱いを予定しております。
将来的には、インテリアやX'masオーナメント、教育材料、パーティグッズなどへの市場展開を目指しております。
EARTHPIRE
当カンパニーでは分子線エピタキシー法(MBE)を用いて高品質薄膜の作製と物性評価を行なっています。当方の膜作製技術が世間の方々に認知されてきたこともあり、現在ではMgB2薄膜を中心とした硼化物材料等複数の依頼があり、要望のあった薄膜を作製/物性評価して提供しています。 MBE法は、超真空中で、結晶の構成元素をそれぞれ別々のルツボから蒸発させ、
分子線の形で蒸発させた基板上に蒸着し、エピタキシャル成長させる技術です。これは真空蒸着法の一種でありより高品質な薄膜の作製に適しています。
当カンパニーは分子線エピタキシー法を用いたエピタキシャル薄膜成長技術を中心とする受託成膜会社として受託成膜(成膜加工)、受託研究開発などを行う[ものづくりカンパニー]を目指しております。
SANT
当カンパニーは、株式会社アイカムス・ラボの小型アクチュエーターを用いて水中を移動するロボットを制作しております。
ロボット制作を通し、大学で学んだ知識を実践的に活用することで、さらなる知識の習得と強化を図り、学生自らが運営・企画をすることで社会で必要とされる技能の習得を目指します。
また、学外インターンシップも実施しており、長期にわたるインターンシップを行うことで、より効果の高い学習を行なっております。
「学んだ知識を使ってみたい」「具体的にはどのように知識を使うのか」「足りない知識は何か」という学生に是非参加して頂きたいと考えております。
興味のある学校関係者の方は是非ものづくりEF起業家支援室へお問い合わせください。
MR HyTec (旧社名 ライブラ)
当カンパニーは、将来の市場拡大が予想される燃料電池車などの水素・燃料電池関連技術・産業に関するマーケティング(市場・技術動向の調査)と水素センサーデバイスのビジネス化を念頭に立上げたものです。原子力や火力に替わるエネルギーが求められる今、これから水素はその一つとして活躍の場を広げるものと思われます。水素は引火性ガスのため、水素を安全に使用する上で水素センサーは必要不可欠となります。
マーケティング調査においては、各企業に聞き込み調査を行って情報収集をしていきます。最新かつ機密的な情報にせまり、それらをニーズに合わせてドキュメント化してビジネスとする考えです。
また、水素センサーデバイスのビジネス化においては山口明研究室で開発しているナノコンポジット材料を素子部として用い、信頼性が高く、かつ高性能なセンサーのビジネス化を目指しています。さらには、実演指導として各小学校や科学館において燃料電池などを実演し、子ども達に仕組みについて説明することも重要視しています。こうした一連の研究成果は、国際水素・燃料電池展に出展し、関係者へお伝えしていきます。
こずかた航空宇宙研究所
航空宇宙産業の開発業務の経験を通して,航空機,宇宙に関するものづくりに対する啓蒙および教育活動をする. 主に計算機支 援による業務,例えば3次元CADによる設計,流体および構造解析などのシミュレーション技術や,流体実験技術などを培い,将 来的には企業からのCAE業務・実験業務を請け負うエンジニアリングサービス会社へと発展させていく
準学内カンパニー
ロボットコンテスト製作所
本カンパニーでは、小中学生対象のロボットコンテスト開催を通して自ら考えてから行動できる社員の育成を目標としています。
われわれは県内自治体や地域の方々と連携して2003年度から県内小中学生対象のロボットコンテストを開催し,ものづくりの楽しさを伝えるとともに科学技術や工学の理解増進に努めてきました.小中学生の参加人数は毎年200名にもなります.この経験を生かし,本カンパニーではロボットコンテストを通じて自分で考えて行動できる社員(大学生)の育成を目指しています.具体的には,次のような活動を行ないます.
・ロボット教材やロボットコンテスト用競技の開発を通じた,斬新な企画力,実現力,提案力の育成
・小中学生への指導を通じた教え上手の育成
企画上手,実現上手,教え上手,製作上手になりたい方の参加をお待ちしています.
>>ロボットコンテスト製作所HPへ
de’coller
私たちは、「鳥人間コンテスト」出場を目標に活動しています。
鳥人間コンテスト滑空機部門参加のため滑空機の設計と製作の両方を学部生が行っています。
初めにラジコン機を製作し、次に自分たちで設計した模型機体を作り、それを徐々にスケールアップさせていくことで、実際の滑空機を製作するという活動を行っています。
木材加工やFRP成形、構造設計など、通常の大学生活ではすることのできない体験や問題解決のため試行錯誤するなど、ものづくりの楽しさを肌で実感できる活動です。
社員は、工学部の1年生から3年生まで10人前後です。
飛行機に興味のある学生や学校関係者の方は、是非当カンパニーのHPやものづくりEF企業支援室までお問い合わせください。
ELEViX(エレヴィックス)
自転車・原動機付き自転車の代わりとしての"電気自動車"を開発・設計するというのが本カンパニーの目的です。今年度は電気自動車の基礎知識を身に付けるため以下のような活動を行います。
①一関高等専門学校にて開催されるEVマイスタースクールの受講
これはEVの基礎知識を得るための講座で、講師は大手自動車メーカーの方々等が担当しています。
②EV組み立てキットPIUSの組み立て実習・改良
株式会社モディー様より販売されているEV組み立てキットを使い①で得た知識を確認・発展させます。
これらを経て、自社独自の次世代小型EVを開発していくことが目標です。また、本カンパニーには株式会社モディー様(@一関)をはじめとする県内のさまざまな企業・団体様の協力を得ており、岩手県の自動車産業を活性化させることも目的としております。
自動車に興味のある方、デザインに興味のある方、専門知識の有無は問いませんので、是非お気軽にものづくりEF企業家支援室へお問い合わせください。